【237枚】20250727_南あきら,片瀬千恵_制服露出

朝5時。

田舎から都内に向けて動き出すこの始発電車。
俺以外には誰も乗らない電車だったが、ある年の4月から1人の少女が乗るようになった。
切れ長の目に黒く艶やかな長い髪。表情は常に一定で崩れることがほとんどない。
すらっとした華奢な体。服を着ていても胸のふくらみがほとんどないのがわかる。

始発から乗って数駅、時間にして約15分間は、俺とこの少女だけの時間だ。
少し大きな駅に到着するまで、他の客は乗ってくることはない。
聞こえてくるのはカタンコトンという電車の走行音と、客が少ないのをいいことに声の小さい車掌のアナウンスだけ。

彼女はだいたいいつも本を読んでいる。
俺はその微動としない、しかし瞳の奥に熱のある表情を眺めるのが好きだった。
正面に座ってその表情ときちんと着こなした制服を眺めたり、
時にはわざと同じ列に座ってその美しい横顔のラインを堪能していた。

今考えると不審者と訴えられても仕方がない行動だったが、
彼女にはそれでも見つめてしまう不思議な魅力があった。

彼女は時折こちらの視線に気づくようで、首をかしげてこちらを見つめてくる。
表情は一定だが特に非難するでも歓迎するでもないようで、
しばらく見つめ合うと再び本へと目を落とす。
最初はその状況に戸惑い、慌てて目をそらしていた俺だったが、
しばらく経つとにっこり笑って堂々と見つめ返すようになっていた。

そんな不思議な関係が1か月ほど続いたあと、
彼女はその表情からは想像できない奇妙で、蠱惑的な行動を取り始めた。

これは次の乗客が乗ってくる15分間の、無口少女と俺の秘密の楽しみの記録。